Why are you so serious?

2008/11/30

「イージーライダー」のニコルソンと「ダークナイト」のレジャー

 DVDで「イージーライダー」を見ていたら、この映画でのジャック・ニコルソンの演技と「ダークナイト」でのヒース・レジャーの演技とが非常に酷似していることに気付いた。
 ニコルソン演じる"ジョージ"がヤクで半ラリになって金星人について語る場面がある。この場面の表情やドモリ方、舌のなめずり方、声の調子に、ヒース・レジャーの"ジョーカー"はそっくりだ。
 ジャック・ニコルソンは1989年の「バットマン」で"ジョーカー"を演じていた。
 出演にあたってはニコルソンからの助言も得ていたらしい。
 ヒースの演技はニコルソンへのオマージュだったんだ。

自民党のやったこと

阿修羅のホームページに「自民党のやったこと」と称して、ここ10年ほどの自民党政治、小泉・竹中路線への抗議文が載っている。
全部で14か条だが、最後の一言もくわえて実質15か条ある。
俺もそんなもんだったと思う。自民党には金権腐敗だの裏社会との怪しい関係だの、とてもまともな連中とは思えない面があったのだが、それでも自国の経済力と国民の生活水準を上げると言う点では成功していたし、信頼できた。
ところが小泉政治によって我が国の生活水準は落ち、経済力も落ち、自民党政治には何も良いところはなくなったと言わざるを得なくなった。
ちなみに俺は実家は田舎の小さな土建屋で、長年自民党を熱烈に支持してきた。
だが、この10年、建設業には何にも良いことが無い。
俺んちには土地があったし、頼まれれば何でもやって小遣いを稼いでったから、それなりに食って来れたが、資産の無い人や真面目な人にはずっと苦しい時代が続いている。
そんなんで良いのか?と思っても取り上げてくれるところもねぇし、しかも苦しんでいる自分たちの中に小泉マンセーな馬鹿や、竹中マンセーなキチガイがいて、これはもう泣くしかねぇよ。
爺さん婆さんたち、いい歳してネトウヨやってるおっさんたち(もう兄ちゃんって歳でもねぇだろ?)誰が本当に自分たちの足を引っ張ってんだか、いい加減に分かれよな。

・・・と言うわけで阿修羅の冒頭の抗議文を転載する。

--------転載ここから-------------------------------------

自民党がやったこと

1. 自由競争と市場原理を重んじる竹中平蔵を起用し、アメリカ型新自由主義経済政策を導入。日本を格差社会に転落させた。

2.労働基準法と労働者派遣法を改悪して、派遣社員やフリーターなど非正規雇用者の割合を大幅に増やした。条文上、派遣社員の正社員化についても記されているが企業は事実上無視している。企業は無視しているが、政府も見てみぬふりをしている。

3. 介護保険では特別養護老人ホームなど施設入所者の居住費、食費を保険から外し弱者の生存権を脅かした。

4.法人税の改正を行い、企業へ1.4兆円の大減税を行った。企業役員報酬は倍増。格差社会を不動のものにした。

5.道路関係四公団の民営化法案成立。見せ掛け改革のザル法を作った。

6.特殊法人(住宅金融公庫など)の独立行政法人化。看板の架け替えだけ。今、渡辺大臣が汗しているのを見れば小泉行政改革はインチキだった。

7.三位一体の改革として地方交付税の削減、地方への税源移譲。地方は本来使えるお金が40兆円も消えてなくなった。地方の底冷え商店街崩壊の原因を作った。

8.生活保護費や児童扶養手当の削減。おにぎり食いたいと書き残し、餓死者が出ている。

10.郵政を民営化し郵貯120兆円を外資のエサにした。

11.減反政策と農産物の輸入自由化で国内農業を破壊した。食料自給率という国の存亡に関わる事を軽視し実際に下げた。給食にパンを導入してお米を食べる量を減らした。アメリカの言いなりにならないといけない条件を整えた。

12.後期高齢者医療制度を施行し、老人が病院にかかれないようにした。

13.公明党と連立を組んで池田大作の言い成りになった。選挙時に創価学会の動員に頼る事でカルト宗教である公明党なしでは選挙に勝てなくなった。かくて国会の開催についても矢野氏の国会喚問を先延ばしにしたい池田大作の意向を受け入れざるを得ず福田の辞任表明となった。

与党に小泉思想を未だに正しい方向だとする勢力が実在しているのは注意しておくべき。小泉改革は現状をぶっ壊せば何か新しいいいものが生まれてくる、などというのんきな話ではなかった。普通の人間の生存権、生活権さえ脅かした単なる邪悪な破壊だった。

小泉いわく、「格差が出ることが悪いとは思わない」 (2006年2月1日、参院予算委員会)

この言葉の出何処は、小泉の生い立ちと深く関係している。。。

“利権トライアングル”国交省天下り先に1888億円(ZAKZAK)
http://www.asyura2.com/07/news6/msg/295.html

--------------転載ここまで------------------------

ほんと、糞だよ、糞。
さっさと選挙やれ。
政権変われ。
自民党、いらんぞ。
不自由非民主党とでも名前を変えろ。

2008/11/15

ブラウンは世界新秩序を模索している?

11月10日のガーディアンの記事だ。
田中宇さんとこでリンクしていたので翻訳してみた。グーグルって便利だな。
記事の原文はここだ。

------翻訳ここから--------

ブラウンは世界新秩序を模索している。
プレス協会、2008年11月10日月曜日

 ゴードンブラウン首相は機会は、「真のグローバル社会」を生み出すため、最近の世界的経済危機によって作られた機会を逃すまいと、親しい世界の指導者たちに呼びかけるだろう。
 ブラウン首相は、イギリスとアメリカ、EUが「より強固でより国際的な秩序」を生むリーダーシップを発揮するために団結すべきだと、ロンドンのシティーで演説する。
「ワシントンでの世界各国の首脳による緊急サミットは、金融問題に対する世界的な早期警戒システムとして行動するようIMFの改革を取り上げて、国際金融システムに対する新ブレットンウッズ体制について合意を形成しなければならない」と彼は言うだろう。
 日曜日に首相は、アメリカの大統領に選出されたバラク・オバマとともに取り組むことと、市場が倫理によって規制され普通の人々の利益が第一に置かれた新しいグローバル社会を建設することを約束した。
 オバマ氏を選出したことによってアメリカの有権者は、新たな危機から家族と職場を守るためには政府主導による進歩的な行動計画を信じていることを示した。 
 ロンドン市長の就任披露宴で行われる今年の施政方針演説で、ブラウン氏は「イギリスとヨーロッパとアメリカの大西洋を跨いだ関係は新しい世界秩序の構築の背後を駆け抜ける力となる」と述べるだろう。
「イギリスとアメリカの、更にはヨーロッパとアメリカの同盟関係は、ルールそれ自体を作るためではなく、より強固な国際秩序を建設するための世界的な努力を促すためのリーダーシップを発揮できるし、しなければならない」とブラウンは言うだろう。
「大西洋を跨いだ関係は、これまで効果的な 過去50年間にわたる効果的な多国間主義の原動力となってきた。」
「アメリカが希望の夜明けにあるように、21世紀を真のグローバル社会の時代にするために、より広い世界と協定してその希望を実現しよう。」と。
Copyright (c) Press Association Ltd. 2008, All Rights Reserved.
ーーーーーー翻訳ここまでーーーーーーーーー

田中宇はこれを「世界政府」構想だっつってっけど、俺には単なる決意表明にしか思えん。
ほんとにそんな大げさな話なんだろうか?

田中宇は、ブラウンの構想はドル崩壊後の世界通貨のことだと思っているらしい。
記事の途中に、朝日新聞でのスティグリッツのインタビューがリンクされていた。

INTERVIEW/ Joseph Stiglitz: Crisis points to need for new global currency

なるほどスティグリッツは世界通貨の必要性を説いている。
でも、スティグリッツとブラウン演説が直接関係あるかどうかは今日のところでは分からないはずだ。それとも田中は未だ記事にしていないネタを持ってるんだろうか?

俺はアメリカが大好きで、仕事なんかやめて長期間アメリカをぶらぶらできたらどんなに素晴らしいだろうと何時も思っている。出来れば移住したいくらいだ。
ところが俺は億万長者でも何でもないから、ドルが暴落して超円高にならないと夢が叶わないんだ。
だからアメリカの人たちには悪いが、俺はドルの暴落と超円高を願っている。

で、ブラウン演説が田中宇の解説のような含みがあるのだとしたら、それを察した人たちによって早速ドルが売られるはずだ。
ところが今日のところはドルの更なる暴落は起きていない。
95-100円では、経済政策への期待さえ高まれば、すぐに120-130円くらいに戻ってしまうだろう。
この程度のドル安では、世界は何も変わらないのだ。

11月14日(金)までのドル/円相場