11月10日のガーディアンの記事だ。
田中宇さんとこでリンクしていたので翻訳してみた。グーグルって便利だな。
記事の原文はここだ。
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ブラウンは世界新秩序を模索している。
プレス協会、2008年11月10日月曜日
ゴードンブラウン首相は機会は、「真のグローバル社会」を生み出すため、最近の世界的経済危機によって作られた機会を逃すまいと、親しい世界の指導者たちに呼びかけるだろう。
ブラウン首相は、イギリスとアメリカ、EUが「より強固でより国際的な秩序」を生むリーダーシップを発揮するために団結すべきだと、ロンドンのシティーで演説する。
「ワシントンでの世界各国の首脳による緊急サミットは、金融問題に対する世界的な早期警戒システムとして行動するようIMFの改革を取り上げて、国際金融システムに対する新ブレットンウッズ体制について合意を形成しなければならない」と彼は言うだろう。
日曜日に首相は、アメリカの大統領に選出されたバラク・オバマとともに取り組むことと、市場が倫理によって規制され普通の人々の利益が第一に置かれた新しいグローバル社会を建設することを約束した。
オバマ氏を選出したことによってアメリカの有権者は、新たな危機から家族と職場を守るためには政府主導による進歩的な行動計画を信じていることを示した。
ロンドン市長の就任披露宴で行われる今年の施政方針演説で、ブラウン氏は「イギリスとヨーロッパとアメリカの大西洋を跨いだ関係は新しい世界秩序の構築の背後を駆け抜ける力となる」と述べるだろう。
「イギリスとアメリカの、更にはヨーロッパとアメリカの同盟関係は、ルールそれ自体を作るためではなく、より強固な国際秩序を建設するための世界的な努力を促すためのリーダーシップを発揮できるし、しなければならない」とブラウンは言うだろう。
「大西洋を跨いだ関係は、これまで効果的な 過去50年間にわたる効果的な多国間主義の原動力となってきた。」
「アメリカが希望の夜明けにあるように、21世紀を真のグローバル社会の時代にするために、より広い世界と協定してその希望を実現しよう。」と。
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田中宇はこれを「世界政府」構想だっつってっけど、俺には単なる決意表明にしか思えん。
ほんとにそんな大げさな話なんだろうか?
田中宇は、ブラウンの構想はドル崩壊後の世界通貨のことだと思っているらしい。
記事の途中に、朝日新聞でのスティグリッツのインタビューがリンクされていた。
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INTERVIEW/ Joseph Stiglitz: Crisis points to need for new global currency
なるほどスティグリッツは世界通貨の必要性を説いている。
でも、スティグリッツとブラウン演説が直接関係あるかどうかは今日のところでは分からないはずだ。それとも田中は未だ記事にしていないネタを持ってるんだろうか?
俺はアメリカが大好きで、仕事なんかやめて長期間アメリカをぶらぶらできたらどんなに素晴らしいだろうと何時も思っている。出来れば移住したいくらいだ。
ところが俺は億万長者でも何でもないから、ドルが暴落して超円高にならないと夢が叶わないんだ。
だからアメリカの人たちには悪いが、俺はドルの暴落と超円高を願っている。
で、ブラウン演説が田中宇の解説のような含みがあるのだとしたら、それを察した人たちによって早速ドルが売られるはずだ。
ところが今日のところはドルの更なる暴落は起きていない。
95-100円では、経済政策への期待さえ高まれば、すぐに120-130円くらいに戻ってしまうだろう。
この程度のドル安では、世界は何も変わらないのだ。
↓
11月14日(金)までのドル/円相場
Why are you so serious?