Why are you so serious?

2008/01/10

今年の主要先進国首脳会談と同時に、北海道では先住民族サミットがひらかれる。

北海道で行われる主要先進国首脳会談は、我が日本国の多民族性を世界にアピールする機会になりそうだ。

+++++++日刊ベリタから転載+++++++++
北海道洞爺湖サミットに合わせ「先住民族サミット」開催 権利回復求め世界中から一堂に
  今年7月7日から開催される北海道洞爺湖サミット首脳会議に先立ち、7月1日から4日まで、北海道で「先住民族サミット・アイヌモシリ2008」が開催される。この先住民族サミットでは、アイヌ民族および世界中の先住民族が一堂に会し、先住民族の自然観や環境問題について考え、G8サミット参加国に提言する。このほど、アイヌ民族が中心となって実行委員会が発足し、12月6日に札幌市内で設立記念フォーラムを開いた。(木村嘉代子)(2008/01/10 01:07)
++++++++++++++++++++++++++++++++++

俺たちの日本国には、単一民族国家観だの、万世一系だの、天皇中心の神の国だのと、怪しいことを言う奴らが大勢いる。
特に偉い人に多いらしい。

そんなバカはほうっておけば良いのだが、偉い人に多いためそうもいかねー。
偉い人がバカだと、その追随者たちがもっとバカで、単一民族国家観だの大和民族エスノセントリズムを振りかざすので、何時も何時も不愉快な思いをさせられる。

俺は日本のド田舎に住んでいるので、比較的この国の裏側と言うかマイナーな部分に接して暮らしている。
蛇神だの竈神だの御日之神だの、記紀神話なんぞクソ食らえと言う神話と伝統の世界がすぐ近くにある。
歴史も違う。
京都だの奈良だのは大和で良いんだろうが、俺んところは蝦夷だ。
死んだ婆さまによれば1200年も前の酋長さんが俺のご先祖様だそうだ。
近くの神社に系図があるとか言っていたが、1200年も前にから家計図を、しかも日本語で、書いているわけはないから、さすがにそれは信じていない。
だが、爺さんや婆さんのころから、俺の田舎の人たちは「日本人=大和民族」って図式に違和感を感じて生きていたことが分かる。
じゃあ、だったら何者なんだと言われると、何だか分かんねーので、仕方がねーから日本人ってやつをやっているのだ。
そして、そのことにまた違和感を感じてイライラするってわけだ。

その点、北海道のアイヌは偉いと思う。
俺はあんな少数で日本全部のインチキな常識にNO!といい続けるガッツはねぇ。
どっかで妥協して日本人面して、あとで爺さん婆さんに申し訳なく思うってことを繰り返している。
俺はアイヌを応援したい。
俺や俺の周りの人たちが出来ねーでいることやってる彼らは本当に偉い
つまり「日本国民だが日本人でなくったって良い」ってことを世間に堂々と訴えているのが凄い。
具体的に形のある暴力や弾圧と戦うことは案外難しくない。それ以上の暴力で立ち向かえば良いからだ。勝てるかどうかは分からないが、何をどうするのかははっきりしている。
だが、形のないもの、たとえば間違った常識や大衆の思い込み、集団無意識に定着した悪意に満ちた偏見、さらには彼ら自分が悪意だと気づいていない深層心理の淀みと戦うのは難しい。

実は俺は20年前、北海道にいた。
当時ウタリ協会の会長だった野村義一さんに可愛がってもらったことがある。
エカシと呼ぶに相応しい大人物だった。
安倍晋三・・・じゃない、福田康夫に爪の垢を煎じて飲ませたいくらいだ。
でも、残念ながら野村エカシは死んでしまった。
日本、いや、世界的な大損失だったと思う。

サミットは全国に中継されるだろうから、ウタリ協会の人たちの先住民サミットも同じくらい注目を集めて欲しい。
そして、日本を日本人だけのものだと思っている圧倒的大多数のバカどもを啓蒙して欲しい。

心からそう思う。